今日は何鍋?
× [PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。
日本ハム・高校生ドラフト1巡目の中田翔内野手が、楽天・田中将大投手と2005年夏の甲子園以来となる激突。ともに10代の両雄がこれから繰り広げる名勝負に、水と油の関係にある両軍の指揮官が極上の“スパイス”を加える。
プロでの初対決が実現した24日、主役は田中でも中田でもなく、楽天・野村監督だった。 「最低でも今年1年はパ・リーグの目玉になる。どっちに軍配が上がるか、楽しい対決だよ」 注目の初打席はまな弟子・マー君が中田を三振に切って取り完勝。コメントにも余裕がにじんだ。 「中田だけのためにミーティングをやったんだ。マー君に恥かかすわけにいかないもん。こう攻めときゃ100%大丈夫、という指示通り!」 指揮官の期待に応えた捕手の井野は、「ミーティングで監督に、『中田に(スポーツ紙の)1面を取らすな!』と言われました」と、してやったりの表情。 練習試合にもかかわらず、ここまで中田つぶしに意欲を燃やした背景には、70歳を過ぎてもなお野村監督のエネルギーの源泉となっている、月見草の魂がある。 昨年の今ごろ、キャンプの話題を独占していたのが田中。高卒新人投手としては松坂以来とされる金の卵を託された名将は、二人三脚の指導で田中を11勝、新人王に導いた。 今年はうり二つの構図が「梨田監督-中田」の日本ハムで再現されつつある。野村監督には面白くないことだろう。 野村監督にとって、梨田監督は鼻持ちならない存在だ。現役時代は同じ捕手ながら、野村監督がどんなに数字を残しても「月見草」をかこったのに対し、梨田監督はバレンタインにチョコを500個もらうほどの花形スターだった。 野村監督は梨田監督就任の際、「梨田は捕手出身だけど、性格は捕手らしくない。(近鉄時代の)いてまえ打線も、振り回すだけで野球と呼べないよ」とこき下ろすなど、長嶋茂雄氏に対するジェラシーにも似た対抗心をたぎらせている。 芸風も対照的。梨田監督の明るいダジャレに対し、野村監督はグサッと来るボヤキだ。 この日は、日本ハムの風紀にまで“毒ガス攻撃”をしかけた。 「中田は体格、風格、文句なし。品格はどうかわかんない」と指摘したあと、おもむろにグラウンドに目をやり、「なんでみんな女になりたがるんだ」と苦り切った。日本ハム選手の茶髪の多さが原因だ。 野村監督は自軍の選手に決して茶髪を許さない。 だが、かつての教え子の稲葉や坪井も日本ハムに移ってからは髪を染めており、中田も茶髪に「なるだろうな」とため息。「なんとかしてほしいね、茶髪軍団。チャンピオンチームが恥ずかしいよ。同業者だよ、頼むよ」と容赦なかった。 ヒートアップしているのは監督だけではない。 代理戦争の先兵を務めた田中は、中田がらみの質問ばかりに集中する報道陣を、「(これから対戦するのは)彼だけじゃないんで」「中田以外なんかないッスか?」と、クールにたしなめた。 ところが、中田への意識がなかったといえばウソになる。2打席目はストレートの四球だった。 野村監督は「三振を狙いにいったのかと聞いたら、『ハイ』と言っとった。まだ、ああいうところが幼い」とぴしゃり。 中田も見透かしたように、2打席無安打ながら「四球は打者の勝ちだと思ってるんで、負けた気はしないです」と豪語した。両軍の師弟コンビが意地と意地をぶつけ合う、今季の日本ハム-楽天戦から目が離せない。
ZAKZAK 2008/02/25 PR この記事にコメントする
忍者ブログ [PR]
|